こんにちは、若林です。今月のCoderDojo 奈良は会場の都合でお休みでしたが、代わりに(というわけでもないのですが)大阪門真市のPanasonicおうちをプログラミングしようというイベントをPanasonicのScratch Home Projectのみなさんと開催しましたので、そのレポートです。会場はPanasonic社内のEXLというエリアにあるライブリを使わせていただきました。
今日の様子
今日は、CoderDojo 奈良のメンバーだけでなく、その他のDojoやScratch Home Schoolに参加されている方も参加できるイベントで、全部8名の子どもたちと近畿で活動しているCoderDojoのチャンピオンが参加してくれました。
チームビルディング
初めまして同士の子がほとんどだったので、まず最初に同じチームの子どもたちの名前を組み合わせて文章を作るワークでアイスブレイク。できた文章から言葉を取り出してチーム名を決めてもらいました。できたチームは「あおたこ」と「まいたけといちご」の2チーム。
IoT照明を使ったプログラミング
最初にILLUMME(イリューム)というIoT照明を使ったワークを個人で取り組みます。あらかじめ用意されているカード(表にどんな動かし方をするかが書いてあり、裏にそのプログラムの例が書いてあるもの)を使って使い方をマスターし、その後は自由に作品づくりです。
誰一人指示待ちになることなく、どんどん進めていきます。中学生ニンジャは裏を見ずにすべて自分で考えるというのにチャレンジしていました。
照明の作品は動画の方がわかりやすいので、リンク先でご覧ください(撮影者の声が入ってしまっているのはゴメンナサイ)。
Scratchトースターでお餅を焼こう
次にScratchトースターでお餅を焼きます。最初に決めたチームごとにお餅を焼くためのプログラムを考えてもらいました。「あおたこ」チームは200度ぐらいで、「まいたけといちご」チームは100度ぐらいで焼くことになり、それぞれ異なる焼き上がりになりました。低温だった分「まいたけといちご」チームは苦戦してましたね。
Scratchトースターの内部の説明してくださいました。
みんな興味津々で覗き込んでいます。
お餅はみんな美味しいと好評でした。
あおたこチームは2回目に挑戦、2回目は醤油をつけて焼いてみました。
焦げるのでは?という予想を裏切って綺麗に美味しく焼けました。
おうちをプログラミングできたら?
最後に、もしおうちをプログラミングできたらどんなことをしたいかをそれぞれで考え発表。みんな自分が欲しいものを考えたり、お母さんのためになるものを考えたり。中には課金モデルのアイデアを出している子もいました。これがイマドキなんでしょうねぇ。価格設定も絶妙でした。
みんなの発表が終わった後、参加者と運営メンバーがそれぞれ感想をシェアしてクローズとなりました。ILLUMMEを一生懸命やってた子がトースターが面白かったと感想を言ったり、子どもたちの向いている方向はいつも予想がつきません。
今日のハイライト
「まいたけといちご」チームが100度という低温を選んだのは、まず最初にトースターの1,000Wが何度か?という問いから始まり、手がかりを探した結果お餅の袋に書いてあった「沸騰したお湯で2分」に行き着いたことがきっかけでした。水の沸点は100度ですし、100度は子どもたちにとっては高温ですからね、なるほどある意味論理的です。
ただ、お餅を焼くのに100度は低すぎてなかなかやけなかったり表面が乾燥してしまったりして、時間がかかった上に固めの焼き上がりになったようです。必ずしも成功とはいえませんが、100度といってもお湯とトースターでは違うんだということを発見できたのではないかと思いますし、みんな自分たちの焼いたお餅には満足していたようでよかったです。
所感
初めての試みだったのでどんな感じになるだろうか?と思っていましたが、やはりニンジャはニンジャ。会場に来て席についた途端にどんどん触り初める子もいましたし、みんな活発に自分の意見を出してくれてとても盛り上がった会になりました。
Scratch Home Projectのみなさんにも「お餅は新しい発見があった、新鮮で非常に楽しかった」「子どもたちのアイデアについてもっと話したかった」とコメントをいただき、子どもも大人も楽しい会になったと思います。
Scratch Home Projectの方では、いろんな地域のCoderDojoのみなさんと関われるようなやり方を考えてくださっているようなので、より多くの地域で今回のような経験ができるといいなと思います。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
おまけ
みんな初めましてだったり、遅れてきた子もいたけどScratchを使っているとみんなで盛り上がれる。子どもたちの共通言語になってると感じるシーンでした。